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BN0Fの台湾B級日記


同文同種なれど・・・

台湾でネットサーフィンしていて面白いページを見つけた。
「日本漢字大悪補」というタイトルで、日本語で使う漢字と、台湾で使われる中国語の漢字の「意味の違い」を、その違い方に応じて7段階に分類してみせたところが面白い。

まず「もともと同じもの」として、可愛、英語、作家、運動、学生、恋愛、宣言、禁煙、銀行、経済などなど。銀行や政治など、なかには明治時代に中国語の方が日本から輸入した近代の言葉もある。

次に「すでにポピュラーになっている日本語」として、映画や宅配便をあげている。「見てすぐに分かる」が、新登場(中国語は新上市、以下カッコ内同じ)、誕生日(生日)など。

「何度かみて分かる」は、無料(免費)、元気(精神)、風邪(感冒)、一番(最好的)、非常口(安全門)など。そして「説明を受けて分かる」は大丈夫(没問題)、荷物(行李)、大変(非常)、残念(可惜)など。
このレベルまではなんとか筆談と身ぶり手ぶりで意思疎通が図れそうなレベルだ。

ところが「頭をひねっても分かりにくい」のが勉強(学習)、手紙(信)、切手(郵票)、汽車(火車)など。ちなみに中国語で勉強とは、相手に強要する、という動詞になる。手紙はトイレットペーパーのこと。汽車は自動車のこと。切手は手を切る?

さて「どんなに頭をひねっても分からない」のが御袋(母親)、素敵(絶妙)、泥棒(小愉)、質屋(当鋪)など。
カンガルーでもないのに、母親が御袋とは?と、ある台湾人にいわれたのにはまいった。

7段階以外の「番外編」として、日本人観光客が台湾でビックリたまげる場所がある、という。
勤務先のすぐそばで、日本人観光客がバスで大挙してやってくるレストランだ。
「家中お金だらけ」という意味の、お金もうけに聡い台湾人の好きそうな名前なのだが、きらびやかな看板に輝く漢字は「金玉満堂」となる。

何を想像するのか、店についてゲラゲラ笑う失礼な(?)日本人男性も少なくないらしい。  同じ漢字。されど、かくも漢字は難しい。

 

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