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ジャカルタ通信


ところ変われば

私が初めて東京へ出てきた時、生まれ育った北海道とは随分違うなあと感じたことが沢山ありました。
そんな若かりし日の印象も40年も経つとすっかり忘れていましたが、今回インドネシアと言う外国に初めて住んでみて、色々な意味で日本の今の私達の感覚と違うことに遭遇しました。
ここでは、私が「ん!」と驚きを感じた2、3のお話を紹介します。

(1)ピーナッツ

昔々、私の大学生時代に「ザ・ピーナッツ」と言う双子の歌手が大いに売れていました。二人とも美人でしたし、歌も今で言うとポップスと言うのでしょうか、ヒット曲も沢山ありました。
日本で食べる殻のついたピーナッツはたいてい殻からして2つくっついた形をして、中に二つ入っているのは当然です。まれに一つしか入っていないのは私も経験があります。


(インドネシアのピーナッツ 2つ入っているものより3つ位入っているものの方が多いくらいです。)

インドネシアでは、豆はKacangカチャン、ピーナッツはKacang tanahカチャン・タナです。日本の様に煎った物より、殻ごと蒸した?煮た?状態で食べることが多いようです。
むろん殻はむいて食べます。とかく皆さん間食が好きなようで、食べない?と頂いてみて驚きました。
二つ行儀良く並んで入っているものが少ないのです。こんな広い国土でそんなにぎゅうぎゅう詰めにならなくても、と思うのですが。
この国では、もし双子の歌手を売り出してもピーナッツの名前はまず付かないことでしょう。

(2)トイレ

食べ物の話から急にトイレの話で申し訳ありません。順不同思いついたものからです。
慣れない国でのトイレは、いつも興味と心配が入り交じって、かと言ってかなりプライベートな事項ですので共通の話題にはなり難い様です。
でも切実な問題であることには間違いありません。


(標準的なトイレ 実はトイレと言うよりマンディ(沐浴)のための浴室を兼ねている事が多いようです。)

インドネシアに来て、地方都市へ出張することが多いのですが、オフイスの人達と同じホテルに泊まると、大抵バスルームは無くて、トイレ兼シャワールーム(沐浴室?)になっています。
顔を洗うのも柄杓で水をくんで、片手で洗うのですが、この時ほど、もう1本手が欲しい、あるいはしっぽでもいいから・・と思ってしまいます。
常夏の国と言っても室内は26〜27度位ですので、結構水が冷たくて、暑くても首までどっぷりお湯につかりたい日本人にはつらいものがあります。
こちらの人はトイレで紙を使いません。(現場を確認していないのですが?)
合理的と言えば合理的です。紙の消費を押さえ下水道(あるのかなあ?)の負担を減らせるのですから。
トイレに入って日本人としてはどうしても、きょろきょろトイレットペーパーを探すのですがありません。
最初の出張で要領が分かって、出張時の持ち物メモを作りました。即ち、タオル、石鹸、シャンプー、トイレットペーパー、蚊取り線香、スリッパ、懐中電灯等々です。
日本でも、旅行にはタオルや石鹸を持って行ったのは、私にとってはついこの間のような気がしています。

(オフイスのトイレ(女性トイレは入ったことがありません)
ペーパーホルダーはあるのですが紙は備えられていません。シャワーノズルでお祈り前の沐浴をするので床や壁はいつもびしょびしょです。)

(男子用トイレ 上部からノズルが出ていて、水を流すとこのノズルからも水がでます。)

最初のうちはあまり気にとめていませんでしたが、みなさん用を足したあと手も洗わず出ていってしまいます。
まあ、小用のあとの手洗いは多分に儀礼的?な感じも無いわけではないのですが・・。
それで、私を避けている気配を知りながら、知らんふりしてそばへ寄って観察していると、この上部のノズルから出る水で排水?後その場で手も両方とも洗っています。
それで分かったことが2つあります。一つはこのノズルの使い道。もう一つはなぜみんな黒い生地のズボンをはいているか、です。沐浴や小用の後を考えると黒い生地は合理的といえます。

(3)接着テープ

日本ではセロテープと商品名で呼ばれているおなじみのものです。無いと不便ですので小さいのを買って、オフイスの机の引き出しに入れておきました。


(水はやらなかったのですが、暑いせいか引き出しの中でも成長してしまったセロテープ。)

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