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ジャカルタ通信


Expedition準備      (2002-12-21)

何も道具のないジャカルタのアパートから、Expeditionへ行くのは初めてのことです。
無線機とアンテナは最低限度の物を、日本から持ってきました。
コールサイン入りのTシャツを作ったりするのは、既に道具は揃っているので問題はありません。
今回最初にぶつかった事件?は、これまでいつも持って行っていた200WのAC-DCスイッチング電源に火を入れてみましたら、出力側に付けてあったタンタルコンデンサーが「パーン!」とパンクしました。
コンデンサーのパンクはしばらくぶりにお目にかかりました。
次に、ジャカルタで調達した30mのRG-58A/UにM型コネクターを付けようとしましたが、これが難問でした。

(テーブルに広げた雑物 さあこれからコネクターの半田付けです)



(持っていた半田ごて 日本製で30W/80Wの切り替えが出来ます)

最初この手持ちの半田ごてで何とかがんばってみました。
熱容量が足りないので、あらかじめガスレンジで暖めたりして色々と試みましたがダメでした。
こんな艶の無い半田付けは許しがたい!半田付けではない!と言う結論でした。
(編者注:これぞ!日本の技術者の鏡! 見習えよ!若き日本の技術者よ!)
そこでもっと熱容量のある半田ごてを探すことにしました。
ジャカルタ市内を色々探したら、有りました!

(探し求めた半田ごて 中国上海製220V100Wです。この値段がなんと23000Rp(320円)でした)

Wattageは100W位で十分なのです。
大切なのは、こて先の温度があまり高くなく、且つ熱容量が充分大きいと言うことです。
この半田ごてを使って、合計4個のM型コネクターを無事同軸ケーブルに付けることが出来ました。
今回はこれだけの工事に1週間を要しました。またこれがM型コネクターであるためであり、BNCやN型だったら半田ごては小さな物で十分だったのにと、つくづくM型コネクターが恨めしく思いました。

次は無線機・リニア・電源1式を接続してテストです。しかしダミーロードもアンテナもありません。そこで昔を思い出してスーパーで100Wの白熱電球を買ってきました。

(100Wの電球が明るくつきました。少年の頃に自作の送信機で見た懐かしい輝きです。当時はVSWRなんぞ知ってはいたけど、大した気にしていなかったのです)
 
でも今回は真空管式のリニアでないので出力を絞って、短時間できり上げました。この暖かい光を見てやって下さい。
フラッシュをたかずに撮って、なんとか感じが出ました。
左から200WのAC−DC電源、IC−726、アメリトロンのALS−500M、400WのAC−DC電源です。ちなみにVKでは日本の1・2級にはUnrestrictedのライセンスを出してくれます。
ただ、このセットアップではリニアの電源容量が足りません。そこでベトナムへ行ったときの方式、つまり現地で車用のBatteryを調達して、AC-DC電源で充電しながら使うと言うアイデアなのです。
そのためには、今は電力用のダイオードとして、ドロップの少ないショットキーダイオード(250円)なる物が、簡単に(日本の秋葉原で)手に入ります。
これに配線をして2組用意しました。なぜこれが必要かと言いますと、万一Batteryの方が電圧が高いとAC-DC電源に電流が流れ込んで瞬時に壊れることがあるからです。

(配線済みショットキーダイオード2組)

(3.8のアンテナに追加して3.5に出るためのローディングコイル ペットボトルにアルミ線を巻き作りました。インダクタンスは約3.4マクロヘンリーです。)

まだ細部はあるのですが、ぎりぎり重量をつめて最低限度の持ちものとしました。結局何キロになるかはまだこれからです。
そのご報告は帰ってきてからとさせていただきます。
では、どうなりますことやら行ってきます。(12月5日記)

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