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A52VE ブータンレポート


 

18.隣人

 Upper Motithang地区のコテージに入居して、大家さんからはお隣も大家さんの貸家で奥さんは青木さんと言う日本人ですと聞きました。
職場でそのことを話すと誰もが青木さんを知っています。狭い都市とはいえ青木さんは有名人なんだと知りました。
 この青木さん家には犬が4匹居て、常時繋がれていないのは黒の雌の老犬「のの」だけです。
最初に入居したときは、犬たちも盛んに吠えましたが、青木さんとご主人にご挨拶したら即吠えなくなりました。賢い犬たちです。
 青木さんのご主人はジュルミさんでブータン人です。
上手な日本語を話します。日本人の女性でブータン人と結婚された方は他にも居ます。思うにブータンの男性は優しいし魅力があるのだと思います。

門番の「のの」 青木さんのお家の前にいつもこのスタイルで門番を務めています。手前の車道から少しでも入ろうものなら即吠えられます。

出口への通路 私の家から出口の鉄の柵の所まで20mほどの通路がありこの左側は青木さんちの庭です。

少しのおやつ 帰ってくると門の所から必ず家の戸口までエスコートしてくれます

 前の晩に食べた、肉の骨とかスジとかの少しの残り物をやっていました。それが「のの」の楽しみだったのかも知れません。
ジュルミさんと青木さんはシデ・ブータン・ツアー
&トレックと言う旅行社を経営していますので 、お忙しいらしく帰宅も結構遅い為、明るいうちに帰ってくる私につき合うのは、犬たちにとっても生活の変化だったかも知れません。

ウッシー この犬はウッシーという名まえです。時に昼間も放されていると私の所に遊びに来ます

Ms.青木 青木さんとジュルミさんのオフイスを訪ねました

 旅行社のスペルは Zhidey Bhutan Tours & Trek です。このシデがくせ者です。初めの頃電話帳を探しても出てきません。シデという発音から我々にはZは出てきません。

 青木さんはとてもチャーミングで気さくな方です。JICAの人達に対しても国内のツアーや帰国時の手配、友人のブータン訪問時のVISA等々良く面倒を見ておられるようです。
また日本から時々来る
TVの取材チーム等の案内も一手に面倒を見ておられると聞きました。

青木さんと小川さん たまたまこの日もう1人の日本人女性にお会いしました。彼女(右)の名前は小川さん、Bhutan Times (新聞社)で広告のデザインの仕事をしていると言っていました

 日本のTVで彼女が紹介されていたと友人から聞きましたが、日本女性の活躍が印象的です。

見送り 毎朝私を見送る定位置です

 鉄柵のドアを開閉して出入りしますが、石垣の上から見送ると丁度私の顔の位置に彼らの顔がきます。普段は静かに見送ってくれるのですが、何時だったか特に愛情を示してくれてぺろりと顔をなめられました。

 最後までこのレポートをお読みいただくと分かるのですが、実はこの家は
9/4に帰国のため引き払いました。午前中に友人達の支援を得てANTも撤収し 、家の中の雑物も分担して持ち帰っていただきました。
わさわさと車に積み込んで全員で出かけ、午後に私一人大家さんの最終チェックを受けるべく戻ってきました。

 タクシーを降りて代金を払っていると(普段は道路まで出てこないのに)なんとそこに「のの」が来て居るではありませんか、しかも滅多に振らないしっぽを大きく振って出迎えてくれていました。
 大勢で片づけて皆居なくなったのを見ていたのでしょう。もう帰ってこないと思っていたのに一人帰ってきたので、喜んでくれたのははっきり分かりました。
 皆さんブータンの犬を良く言う人は居ませんが、私は又ティンプーを訪れる機会があったら青木さんちの「のの」に絶対に会いに行かなくてはなりません。

                               
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