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2006 V63 IOTA Expedition  #2 (Pohnpei観光編)


V63VE/JA8VE 斎藤邦夫

ポンペイ島(Pohnpei Is.)

ポンペイ島地図(ミクロネシア連邦政府観光局公式サイトより) 島の北側にあるソケース島は本島と橋で繋がっています

ポンペイは2度目の訪問でしたので2泊3日の短い滞在でした。
ホテルは前回お世話になり勝手知ったるSouth Park Hotelでした。

ソケースロックを背景にサウス・パーク・ホテルの庭で 後ろに見える岩山がポンペイのトレードマークで空港からも良く見えます。
日が短く直ぐ暗くなり着いた日に全てのアンテナを上げる事が出来ませんでした)

2日目は丁度ポンペイ州の休日とのこと、この事が幸いしてポンペイのJICA事務所に勤務する松館さんに、ソケース山にあると言う旧日本軍の砲台を案内して戴く事が出来ました。
前回の訪問時、ソケース山には日本軍の砲台跡がある事は聞いていたのですが、登るのに1〜2Hかかると聞いたため行くのを断念したのでした。

松館さんに依ると車で行き、あと徒歩で15分位とのこと、何ならご案内しましょうかと言われ、是非お願いしますと案内を頼みました。

South Park Hotelを望む ソケース山へ登る途中からのコロニア(地区)やホテルの遠望

ソケース山高角砲台跡 ソケース山に残る12.7cm 2連装電動式高角砲、状態が非常に良い

同じ2連装高角砲をマーシャルのジャルート環礁イミチ島で見ましたが、この砲は非常に保存状態が良く驚きでした。正式名称は「8912.7センチ高角砲」で本来は海軍の艦艇用の代表的高角砲でした。
全体の姿を初めて見て艦艇用の砲だったことが理解できました。

ソケース山水平砲 トーチカから砲身が突き出たまま時が止まってしまったような水平砲台跡

水平砲口径 砲身は単装で、口径はかなり大きいのでタバコの箱を置き撮りました

写真から割り出した口径は169179cm位の値になりましたが、私がメモ用紙に印を付けてきた寸法では157mmでした。
と言うことは15糎砲と言うことになりますが、或いは戦艦の副砲だったものかも知れません。

水平砲台の奥 砲弾を運ぶためと思われる通路が見えます

帰国してからポンペイの戦跡に関し少し調べてみました。
当時、更に東へ派遣されるはずの部隊が、米軍の侵攻があり行けなくなり、一時期沢山の重武装の部隊がこの島に居たとされています。
この島での激戦は無かったようですので、ソケース山の戦跡もほとんど原型を留めているものと思われます。

ソケース山は、空港から良く見えるソケースロックの後方へほぼ平坦な山頂が続いており、砲台がある場所は少し後方に位置します。
3つの砲台跡があり、周辺は綺麗にブッシュが刈り取られ小道も出来ていましたし、トイレも有りました。
この地にSV(JICAシニア海外ボランテイア)で勤務されている宮崎さんのご努力に依るのだそうです。
山頂に至る道も、我々は途中で車を降り、急な坂道を徒歩で登りましたが、この道もバラスがひいてあり、幅も広く四輪駆動車なら上れる様に整備されていました。
砲台から更にソケースロックの方へ比較的平坦な道が続いていましたが、帰ってQSOもしなければと、先まで行くのは断念しました。

交通事故

<Chuuk編はこちらから>

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