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ベトナム Cat ba島(IOTA:AS-132)  Expedition



はじまりはじまり


昨年の夏に三宅さんと2人で行ったベトナム富国島Exp.の報告が効いたか、我が大和クラブのいつものメンバーが「行こう!」と身を乗り出し、今度は北のハロン湾にある、Cat Ba Is. AS-132行きが決まった。
昨年の富国島行きの経験から、今回は齋藤が旅行計画とライセンス申請を担当、万事すんなりと実施できました。とは云うものの、結構事前の調査・手順は大変でした。
以下は、その報告です。

また、ライセンス取得までの記録(島の様子が分からない!ライセンス申請と受領ライセンス取得上の注意点)も併せて参考にして下さい。
ベトナムへ行くと「はまる」ところだそうです。皆様の参考になれば幸いです。

齋藤邦夫 JA8VE / XV5VE
2000年 秋 しるす

大和アマチュア無線クラブ
JA1JQY 松井さん JA1KJW 中山さん JA3MCA 橘さん ありがとう!


準備は整った! あとは行くだけ!

例年のExpeditionに違わず、今回も直前にリニアーAMPの電源として400W直流12V電源では不十分なことが分かり、急遽現地でbatteryを用意しこれを充電しながら使うための放熱板付きダイオードを製作した。等々、荷物のpackingが終わったのは夜中の2時頃になってしまった。

今回の準備は、無線機3台+リニアAmeriton ALS-500M 2台、AC-DC 400Wクラス電源3台、12V88A電源1台、空中線2ele Tri-bander 1式、WARC band 2ele 1式、21MHzDP 1式あとはワイヤーANTとなった。

 

4月29日

 出国

07:40 第一旅客ターミナル北ウィングEカウンターのキャセイ窓口でチェックイン始まるが、進みが遅い。両替も丁度人が多く08:15チェックイン終了。時間がかかった。
あまり時間もないので恒例のキャフェテリア行きはやめとし通関を先にした。成田の免税店で
VEBinhさんから頼まれたレミーマルタン(700ml)2本を@3500円と別にお土産用にオールドパー@50001本を買う。朝食はパンとコーヒー 

09:20
 18番ゲートへ。
10:14  CX509(定刻10:00発、B777-300) 
10:19
 Take off  昼食が出た
13:12 香港landing(香港時間)  香港の免税店でのレミーマルタンVSOP(1g)HK$30040USD 1$7.53HK$ だった。乗り継ぎのT2 Gte21

14:57 CX791(定刻14:55)  15:11 Take off  又昼食が出て、3種の書類を書くが忙しい。直ぐ着いてしまった。時計を更に1時間遅らせる。PITの名札を付ける。

 ベトナム入国 

15:36 Hanoiノイバイイ空港にlanding  16:25 通関を出る。 心配した無線機等は全荷物をX線検査装置にかけることで聞きもしなかった。解放記念日へのテロ等の心配が優先していたのかも知れない。  
16:30
 PIT手配で迎えに出ていたガイドのトーさんの案内でホテルへ向け出発。 

17:10
 Chess Board Hotel着。屋上にアンテナ立てる件もどうやら話は通じていた様だ。 部屋は上の階にして欲しいと言ったせいか、最上階の806807であった。        
早速、屋上を見る。以外と狭いが
21MHzDP2柱節のみ使って螺旋階段の最上部にくくりつけた。部屋のガラス窓は開かないので屋上フロアを使って良いかと尋ねたところ、OKだったので屋上出入りドアの内側のテーブルの上に無線機をおいた。
高いせいか良く聞こえる。一応
TVIとテレフォンアイのテストをするも問題なし。    
VE
IC-726は高調波を100db落とすLPFを抱いているので、こういう時は安心感が有る。

今回お世話になったBinhさん宅(=齋藤のベトナム語の先生だったThuan先生宅)へ、この日、夕食に招かれていたが、電話すると19:00に来て下さいとのこと。
10分前にTaxiで出発、暗い中でここだと言われて降ろされるも良くわからない。聞くとあっちと教えてくれるだけ。何となく鼻の利くメンバーも居るので「ここだ!」と番地を見つけてくれる。タクシーは22,000Dだった。

3階建ての立派な家、すっかりご馳走になり、諸費用の支払いを済ませる。Binhさんには齋藤が頼まれたレミーマルタン 2本をお渡しして代金を受領。 他にオールドパー1本を齋藤からの土産として渡した。
Thuan先生は、貰いすぎだと(ご主人に)言って一部を返そうとするが、我々も夕食に招待されており受け取らず。
  途中Linh先生宅へ電話を入れ明日の予定を決めた。 帰りのTaxiはなぜか32,000Dかかった。

編者注) 100円は約13,000D(単位はドン)と考えて下さい。



現地で使ったコールサインプレート

 
4月30日

ハノイ

5時10分前からQSOスタートの様、KJWWのパイルを受けている由。VE6:00起床。VEのセット、TX状態が戻らなくなったと言う。KJWのあとMCASSBで運用。グランドフロアの食堂で朝食。 
昨日のガイドのトーさんが来て
9:00市内観光へ3人は出発。
バッテリーをどっかで買ってきてよ〜!

VEはこの後、無線機を見るが電源の電圧を下げてあったのを元に戻してOKとなる。
11
時近くまでQSOHoaさんと彼女の友人のVo Minh Vu君がホテルへ来る。水上人形劇場へ電話するが通じない(出ない)
フロントに相談すると行った方が良い
(行かなければ駄目)と言う。少し話をしてVu君のバイクの後ろに乗せてもっらって11:45ホテル出発。
水上人形劇場へ切符を買いに行くも
Closed
夕食のレストランを予約しようと、バイクで少し回って貰うがどうも見ているレストラン
(食堂?)が違うので、予約ヤメ!とHoaさんの家へ向かう。
バイクの洪水の中なかなかスリルがある。神経が細いと乗ってラレナイ? 

Hoa
さんの家でご両親と妹さんとで一緒に昼食を戴き、再度水上人形劇場へ行くも今度は15:45までClosedとある。
Hoaさんに20$渡し1等席(40,000D=3$)6枚買っておいて貰いたいと依頼。レストランは直ぐ近くの水上レストラン(Cua Hang Thuy Ta)に予約金10$をデポジットして予約、ホテルへ送ってもらう。

16:00過ぎLinh先生とHung学科長がホテルへ来てくれて807号室で会う。松井さんが帰ってきて写真を撮ってくれる。
予定より市内観光を早めに切り上げてきたとのこと。
Batteryは安いところを探し22$で充電 済み新品を購入できた由、インド製日本スタンダードなのだそうだ。
ジャンク屋があって行ってきたとのこと、
VEも行きたかったなあ!

 ハノイ市内観光

ホー・チ・ミン廊すごい行列だ、だが外人観光客は途中から入れてくれた、これもフランス領のなごりか。ホー・チ・ミン博物館、軍事博物館、一柱寺、文廟とまわって昼食。13:00からバッテリーを購入$22、その後MCAが絵で真空管を書き、どこか売っていないかと説明しドライバーが知っていると言うことで行ってもらうことにした。

昔の秋葉原だ!ジャンク屋が軒を並べている、皆の目の色が変わった、JQYは中継コネクターを4個50000Dで購入、その後ビールを1055000Dで買って16:00ホテルに帰る。

18:00少し前タクシーでホテルを出発、ホアンキエム湖の水上レストランへ。出発前ホテルで両替20$260,000Dだった。HoaさんとVu15分遅れで到着途中サッカーボールが飛んでくる事故に会った由。8$/人のコースにビール6本+ワイン1本で84.70$VISAで払う。

20:00より水上人形劇場へストーリはわかり易くよかった、カセットテープ付きなのか1本貰う。帰りはこの湖の周囲大変な人混み?バイク混み?タクシー代32,000Dだった。22:00 ホテルの部屋へ戻り、夜中の運用に備え同軸を延ばし無線機を部屋へ持ってくる。翌日の出発時間がHaiphong()13:30となったためホテル発は9:30になり朝食もホテルで取れることになった。

5月1日

朝食後余裕で撤収。と言っても大したこと無い。昨晩のレストラン予約金10$が支払いから引かれてなかったのでフロントのTung氏に取り返してくれたら1$上げるからと言って依頼。

09:26 Cat Ba Is.までのガイドのベト君が来て出発。橋を渡り「河内」を出る。道路は有料になっているらしい。真っ直ぐな信号の無い高速道路と言って良い道をかなりな速度でHaiphongへ向け走る。約2HHaiphong市内に入るが船着き場へ行く道が変わっていてうろうろ。昼食は会社が一人55,000Dまで面倒見ると言うので高級ホテルHuu Nghi(夕日)Hotelで豪華な昼食を取る。ビール3、コーラ152,000Dは支払う(後日$16の請求あり昼食は自己負担)。12:40ホテルを出て船着き場へ。


桟橋の高速船

この水中翼船は、ハイフォン発09:00 Cat Ba島着10:00の直行便なの
ですが、我々は荷物が多かったせいか乗れず、別の大きな船で3時間
かけて到着した。





我々が乗ったのは、Hai Phong 2号と云う。                              
船底の荷物室はいろいろなもので満杯、木の椅子席で詰めれば100
人位乗れる船でゆっくり河を下り、Cat Ba島に到着した。




椅子席で




船中からのスナップ

13:30 Haiphong 2 号出航。船底荷物室は色々な荷物が沢山積んで有る。我々はイス席へ荷物を積み込んだ。何とこの船着き場は川の下流にあり、海に有るのではない事が分かった。茫洋たる河をゆっくりと2時間以上下りやっと海に出る。14:55頃ハロン湾が左手に見える。島らしい島が見えてきた。15:15 Cat Hai着ここはヌックマムの産地とのこと。16:30 Cat Ba Is.着。



我々の荷物

Cat Ba Is. と云うところ


ベトナムの首都ハノイから、日本の援助で完成したハイウェイを車で東へ2時間、ハイフォンに着きます。
そこから更に高速船で2時間のところにあるリゾートです。

この島の様子が分からない!

この島への最初のExpeditionは、F6BFH Alan他のフランス人グループによって行われたのですが、三宅さんと行ったPhu Quoc Is. からこのIOTA チェイサーであるAlanとQSOしたことから彼からSASEが来ました。そこで早速E-mailで、島の状況等を聞いたところ、電気は4Hしか供給されない、ホテルのオーナーは・・・と言うような簡単な情報しかもらえず。何度か聞くうちに、返事が来なくなりました。

 ベトナムのライセンスには、運用するホテル名まで記載されることから、どうしても運用に適したホテル名、かつホテルとして運用OKかどうかを、申請前に入手する必要があります。

 今回は、ベトナムに強いという旅行社「ピース・イン・ツアー」へ調査をお願いしました。が、ハノイには日本人スタッフが居ないとのこと、なかなか調査に時間がかかり返事が来ません。

 そこで、齋藤の友人のハノイ在住のP.T.Binhさんにお願いして、かくかくしかじか、アマチュア無線の運用に適したホテルを探して!とお願いしたところ、カット・バ島の郵便局ゲストハウスなら屋上が広く適しているし、現在は電気は24H供給されている、電話番号は云々と、速やかに調べてくれました。この結果を、旅行社へ伝え確認と予約をさせました。



ライセンス申請・受領

 ライセンス取得は、昨年のPhu Quoc Is.の時に懲りたので、今回は最初からBinhさんへEMSで申請書類1式を送り、Binhさんに郵電総局へ持っていってもらいました。更に、その後のフォロー、ライセンス料支払い・受領とすべて行って戴き、ライセンスは日本でEMSで受領、Binhさんには、ハノイでUS$で手数料含め支払いました。もし、行き先がハノイ経由でない場合でも、Binhさんへは、銀行送金が出来ますので頼りになります。Hamの面倒は見ると言っていますので、ベトナムでのライセンス取得をお考えの方は、W1VXのQSL infoを参照してください。


ライセンス取得上の注意点

無線機1台に1コールサインが付与されます。今回4人で3台の無線機だったので、3つのコールしか取得できませんせした。よくわかっていれば、無理してでももう1台持って行ったかも知れません。
運用周波数は、3.5Mと7Mはスポットで許可されました。10MHzバンドは許可されませんでした。14〜28MHzはWARCバンド含め問題なく許可されました。 

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