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DX Monitor (地図表示)

 

1.大圏地図

DXmonitorには、ユーザーを中心にした任意の場所での大圏地図を作る事ができます。
これは、スポットされたデーターをレポートとして見るだけではなく、地図上にプロットする事で、より視覚的な見やすさと共に、直感的な判断を促すためのもので、DXmonitorの優れた機能のひとつです。

(1)操作

ユーザーを中心とした地図を作るためには、F8を押すか、或いはMapメニューからAzimuthal Projectionを選びます。
ここに表示されるロケーションやプロットのパラメーターは、最新のスポット情報から、またローカルスポットは、セットアップに基づいています。
また、手動でフィルターを設定した場合は、そのフィルターの結果がこの地図にも反映されます。
これらに関係ある設定の変更は、
F10を押して、その内容を変更して下さい。

上図の黒点は、最新のスポットを表します。
右下に「VP8THU」が表示されていますが、これは表示されている黒点をクリックすると、そのスポットの局を表します。

スポットは、メイン画面のコールサインをクリックしても、その局を地図上に表示します。


黄色の楕円は、昼間の地域を表します(後述)

初めて大圏地図を表示させる時は、メニューかAutomatic Mapのボタンを押して下さい。これで新しい地図が作られます。
作成には少し時間がかかりますが、新しい地図はBMPファイルとしてDXmonitorのフォルダに保存されます。
その地図は、WORLD.BMPを云う名の、メルカトル図法で作成されます。ユーザーの好みで地図色や境界線をグラフィックソフトウェアで変更して下さい。

(2)File Menu

Generate New Map

新しい地図を生成します、地図は上図の通り多色のメルカトル図法(または大圏地図)で作成されます(WORLD.MAP)
好みによって、単一色の地図も自由な色で作製可能です。
作成された地図は、保存や読み込みが自由に行えます。

Show Octant Linesは、地図の上に、8本の方位線をプロットする事ができます。
但し、私の環境では、原因が不明ですが、方位線のプロットを消すことができませんでした(常時表示されたまま)

Save as Desktop Wallpaperは、この地図をパソコンのデスクトップに、壁紙として使用させるコマンドです(後述)

(3)Plot Menu

Clear map(CTRL+C)で、プロットされたDXスポットを消し去ります。地図だけの表示になります。
Show termnator(CTRL+T)は、世界中の日の出/日の入りを表す境界線を、地図上に表示します。この操作で以前に表示されていたデーターはクリアされてしまいます。矢印キーを押すことで、1時間前、或いは1時間後のグレーラインを表示させる事が出来、ある特定の地域のプロパゲーションを予測するのに便利です。

Plot Log Files
は、これは、固定長テキストファイル形式のコールサインリストを読み込んで地図上に表示させる事ができます。
プロットの色も選ぶ事が出来、ファイルを保存する事もできます。

Show Beaconは、IBP(国際ビーコンプロジェクト)によって運営される国際的なビーコンに、極めて精度の高いパソコンの内部クロックを使って同期を取るものです。
秒単位で正確に次々と電波を発射しているのが、今どこであるかが一目で分かります。
コンディションのチェックにIBPと組み合わせてお使い下さい。
尚、
F10を押して、セットアップからパソコンのシステムクロックを校正しておいて下さい。

(4)Option Menu

Refresh Automaticallyを選ぶと、5分毎にグレーラインがアップデートされます。
同時にスポットも更新されます。
スポットは、フィルターの設定があれば、それに従って選別されプロットされます。
この機能は、ツールバーにある、
Map buttonが押されている時、自動的にチェックされます。

Automatic Wallpaperが選ばれていると、壁紙として保存された地図も、都度更新されます。
DXmonitorを終了した時は、元の壁紙の状態に戻ります。
Windowsのコントロールパネルのディスプレイオプションで、システムの壁紙を変更できますので、もし継続して壁紙として使用する場合は、背景のリストの中から、DXmonitor Wallpaperを選んで下さい。
壁紙の設定は、タイルや全画面表示は避けて下さい。

(5)Automatic Operation

を押すと、自動モードになります。
ボタンの色が緑から赤に変わりますが、再度押すと再び緑に戻り、自動モードは解除になります。
DXmonitorがネットワークにアクセスしている時は、このボタンはストップボタンとして機能して、すべての動作がキャンセルされ、以降の自動でのデーター取得が行われません。

5分毎に(或いは設定された任意の間隔で)、最新のアナウンスを取得します。もし取得した25のスポットがすべて新しければ、プログラムはさらに250の最新のスポットを取得します。そしてそれでもすべてが新しい場合で、セットアップでのRetain Lastの設定値が250以上であれば、プログラムは1000の最新のスポットを取得します。

最初にDXmonitorを起動したら、スポット知るとを更新するために、を押す必要があります。
もちろん一番最初にネットワークを接続を確立しておく事を忘れずに。
また、コマンドラインを使ってDXmonitorを自動モードで起動する事ができます。
デスクトップにある、DXmonitorのアイコンをマウスの右クリックします。そこでプロパティを選び、その中のショートカットに例の様な追加をして下さい。
(例:c:\dxmon\dxmon.exe_AUTO  : _はスペース)
DXmonitorが動作を開始してから、ESCキーを5秒間ほど押し続けると自動モードを停止できます。

DXmonitorが自動モードで操作を行っている間は、1時間毎にWWVの更新を行います。ユーザーは、STOPボタンを押せば、アナウンス用のコメントを作る事ができます。
一旦ネットワークが確立されて、スポットの取得が行われれば、以降はいつでもネットワークを切断できます。
スポットの取得に失敗した時は、(Network Unavailable)と表示されます。数分後にDXmonitorは再度取得を試みます。この時、再接続がされていれば、DXmonitorは設定従って画面をアップデートし、アラームリストにある局の告知なども行います。
DXmonitorが画面で最小化されていても、その動作は止まりません。すべての設定に従って動作を続けています。
ユーザーが電子メールを書いたり、ネットサーフをしている間も、DXmonitorはユーザーのために働いているのです!

(6)Automatic Map Plotting

ツールバーの、の間にある、Map speed Buttonは、グレーラインと最新のDXスポットをプロットした大圏地図を表示します。
新しいデーターを取得すると、地図は自動的に更新され、グレーラインも更新されます。
Mapメニューの
Optionで、Automatic Wallpaper がチェックされていると、壁紙となっている地図も自動的に更新されます。
プログラムが最小化されていても、バックグランドで動作を続けています。

(7)Importing

NetscapeやInternet Explorerで保存んされたページを、DXmonitorにインポートする事ができます。
File MenuからImportを選んで下さい。
このコマンドを使ってインポート出来るのは、DX Summitのページだけです。他のページをインポートしようとすると、DXmonitorのプログラムを壊しますので、絶対に行わないで下さい。

(8)CTY.DAT

DXスポットの位置を特定するために、DXmonitorは、世界的に有名なコンテストログである「CT」用に作られているCTY.DATを使用します。このファイルは、通常新しいエンティティや、特別なプリフィックスが登場した時にアップデートされています。
最新のファイルは以下でダウンロードできます。
http://www.k1ea.com/cty/cty.dat
 
(マウスの右クリックから、対象をファイルに保存を選んでください)
現在、DXmonitorは起動時にCTY.DATをチェックして、ファイルがアップデートされている場合には、プログラム自身が自動的にダウンロードするようになっておりますので、ユーザー操作はありません。
実は、CTY.DATは、国レベル以下の詳細な情報を表せません。
特に、アメリカを除く、地理的に大きな国(VE、VK、PY、UA)などは、より正確なビーム方向を決定するためのサブファイルが必要でしょう。
これは今後に待たなくてはなりません。

(9)Time Corrections

スポットされた情報は、DXクラスターに投稿された時の時間が使われますが、正しくない時間がセットされているケースが有るようです。DXmonitorは、万一未来の時間が送られて来た時は、現在の時間に修正して表示します。
この修正されたスポットには、画面上で@が付加されて表示されます。
(終)

2.補足

DXmonitorのファイル構成

DXSPOTS.TXT メイン画面に表示されたデーターを持っています。

ANNOUNCE.TXT 最新のアナウンス内容を持っています。

WWV.TXT 最新のWWVの数値を持っています。

DXMON.INI DXmonitorのセットアップ情報を持っています。

TIME.LOG パソコンのシステムクロックの調整履歴を持っています。

DXALARMS.TXT ユーザーが作ったDXアラートを持っています。

SKEDS.TXT ユーザーが作ったスケジュールのアラートを持っています。

OLDSPOTS.TXT メイン画面から消えた過去のDXスポットの保存ファイル

37122.BMP 北緯37度、西経122度を中心とした大圏地図(サンプル)

VERSION.TXT 最新のバージョン情報

\TMP プログラムが動作している時に使用するフォルダ。

 

 

初期導入編     操作編

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